【内覧会レポート】「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」 会期/2024年10月12日(土)~2025年1月5日(日) 会場/あべのハルカス美術館

2024年10月12日(土)~2025年1月5日(日)まで、あべのハルカス美術館にて「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」が開催されます。
Contents
本展の3つのみどころ
第1回印象派展から150周年を迎える2024年、印象派がヨーロッパやアメリカへもたらした衝撃と影響をたどる展覧会です。
1. モネ、ルノワール、カサット 名だたる画家たちの作品が集結
ウスター美術館のコレクションを中心に、モネやルノワールなどのフランス印象派やアメリカ印象派を代表するハッサムなどの油彩画約70点を展示します。そのほかクールベ、コロー、シスレー、ピサロ、カサット、サージェント、ホーマー、セザンヌ、シニャックら40人以上の画家の作品が集結します。
2. 海を越えて花開いた“アメリカ印象派”
フランスで生まれた印象派は、海を越えて広がり、アメリカ各地で独自に展開していきました。その技法はニューイングランドの田園風景や西部の自然の驚異など、アメリカらしい主題にも応用されていきます。本展では、これまで日本で紹介される機会の少なかった、“アメリカ印象派”の知られざる魅力を堪能いただく貴重な機会となります。
3. 日本初公開!ウスター美術館コレクション
ウスター美術館は、開館当初から同時代美術として印象派の作品を収集し、1910年にはモネの《睡蓮》を美術館として世界で初めて購入しました。本展は、ウスター美術館の珠玉の印象派コレクションを紹介する日本で初めての機会となります。
展示構成
第1章 伝統への挑戦
急速に近代化する19世紀、画家たちも新しい主題や技術を探求します。19世紀前半、農村に移り住んだ画家たちは、農民の生活や田園風景を主題に選びました。それまで風景は、歴史や神話・聖書の物語、あるいは名所旧跡を主として描かれるものでした。しかし、バルビゾン派やレアリスムの画家たちは、祖国フランスに目を向け、身の回りの風景に注目したのです。これは、歴史画を頂点とする伝統的な絵画のヒエラルキーを覆すものでした。また、アメリカにおいても、自国の雄大な自然に対する関心が高まり、「アメリカ的な」風景が人気を博します。本章では、大西洋の両岸における、こうした印象派の先駆けとなる動きをご紹介します。
ウィンスロー・ホーマー《冬の海岸》1892年 油彩、カンヴァス Theodore T. and Mary G. Ellis Collection, 1940.60、ウスター美術館所蔵/Image courtesy of the Worcester Art Museum
第2章 パリと印象派の画家たち
1874年4月、パリのカピュシーヌ大通り35番地にて、のちに「印象派」と呼ばれる画家たちによる初めての展覧会が開催されました。クロード・モネ、ピエール = オーギュスト・ルノワール、カミーユ・ピサロらは、サロン(官展)への出品をやめ、自分たちで作品を展示する場をつくり出したのです。彼らはアカデミーの伝統から離れ、目に映る世界をカンヴァスに捉えようと、アトリエを出て、鮮やかな色彩を採用し、大胆な筆づかいを試みました。また、大都市パリには、各地から芸術家が集います。本章ではフランス印象派にくわえ、彼らと直接に交流をもち影響を受けたアメリカ人画家、メアリー・カサットやチャイルド・ハッサムの作品もご覧いただきます。
チャイルド・ハッサム《花摘み、フランス式庭園にて》1888年 油彩、カンヴァス Theodore T. and Mary G. Ellis Collection, 1940.87、 ウスター美術館所蔵/Image courtesy of the Worcester Art Museum
第3章 国際的な広がり
パリを訪れ、印象派に触れた画家たちは、鮮やかな色彩、大胆な筆触、同時代の都市生活の主題などを特徴とする、新しい絵画の様式を自国へ持ち帰ります。印象派の衝撃は急速に各地へ広がりますが、多くはフランス印象派に固執するものではなく、各地で独自に展開してゆきます。画家たちの往来・交流により、印象派と分類されない画家や、フランスを訪れたことのない画家にも、印象派の様式は波及しました。もちろん日本も例外ではありません。明治期にパリに留学した画家らによって、印象派は日本にもすぐに伝えられました。本章では、国内の美術館に所蔵される黒田清輝や久米桂一郎らの明治期から大正期の作品を展示し、日本における印象派受容の一端もたどります。
ジョン・シンガー・サージェント《キャサリン・チェイス・プラット》1890年 油彩、カンヴァス Gift of William I. Clark, 1983.36、ウスター美術館所蔵/Image courtesy of the Worcester Art Museum
第4章 アメリカ印象派
1880年代半ばになると、アメリカの画商や収集家はヨーロッパの印象派に熱い視線を送るようになります。多くのアメリカの画家がヨーロッパに渡り、印象派の様式を現地で学びました。いち早くそれを自らの制作に採り入れたウィリアム・メリット・チェイスやチャイルド・ハッサムは、アメリカに戻ると画家仲間や学生たちにも新しい絵画表現を広めました。アメリカにおける印象派は、それぞれの画家の独自の解釈を交えて広がってゆき、地域ごとに少しずつ異なる様相を見せます。フランス印象派に忠実にあろうとする画家がいる一方、その様式にアレンジをくわえ、アメリカらしい田園風景や家庭内の情景を捉えようとする画家たちも登場しました。
「印象派 モネからアメリカへウスター美術館所蔵」展示風景、あべのハルカス美術館、2024年
第5章 まだ見ぬ景色を求めて
印象派の衝撃を受けた画家たちは、新しい絵画の探究をつづけてゆきます。フランスのポスト印象派は、光への関心を継承しつつも自然主義を脱却し、印象派に影響を受けたドイツの画家たちの作品には、自らの内面の表出を重視する表現主義の芽生えが認められます。アメリカでは、トーナリズム(色調主義)の風景画が人気を博します。南北戦争の混乱がつづくなか、目に見えないものの表現を重視し、落ち着いた色調で描かれるこうした風景は、人々の心の安らぎとなりました。また、印象派の様式は、画家たちがさまざまな地で制作することを可能としました。戸外制作の技術を活用し、画家たちは大自然の驚異を見せるアメリカ西部へ分け入り、初めて目にする景色をもカンヴァスに留めてゆきました。
ポール・セザンヌ《「カード遊びをする人々」のための習作》1890-92年 油彩、カンヴァス Museum Purchase, 1931.104、ウスター美術館所蔵/Image courtesy of the Worcester Art Museum
可愛い公式グッズが買えるミュージアムショップもお見逃しなく!
鑑賞後は、ミュージアムショップもお見逃しなく!
ピンバッジやトートバッグをはじめとしたグッズが数多くありました。
フェイラーのハンカチも素敵!
勿論、どのグッズも素敵なのですが、特に本展をイメージした食品系の公式グッズが可愛くてオススメです。ウスター展ソース(ウスターソース)には、思わず笑いました。
「サブレミシェルのヴォヤージュサブレ」と「キャンディ」を購入しました。
プリントされた「キャンディ」は、ずっと飾っておきたいくらい美しくて、普段キャンディを食べない私でも思わず買ってしまいました。
クロード・モネ《睡蓮》を全面にあしらったデザイン缶が、とにかく可愛い「サブレミシェルのヴォヤージュサブレ」は、手のひらサイズなのが、また可愛い!
東京麻布十番に本店を構えるサブレ専門店「サブレミシェル」とコラボしたオリジナル商品だそうです。
側面のデザインも遊び心満載なので、ぜひ、ご覧いただきたいです。
缶を開封すると、可愛い解説書が!
どちらも、まだ眺めておきたくて食べていないのですが、サブレは凄く食欲をそそる良い香りがします。
色んな味わいが入っているのも推しポイント!自分用のコレクションアイテムとしてだけでなく、印象派が好きな方へのプレゼントにも◎!絶対喜ばれると思います。(私なら、めちゃくちゃ嬉しいです!!!)
2024年10月12日(土)~2025年1月5日(日)まで、あべのハルカス美術館にて「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」開催!気になる方は、ぜひ、この機会に!
フォトスポットも!
私自身、子どもの頃に印象派にかなり衝撃を受けた人間の一人なので、各国の画家達も影響を受けていたのが知れて興味深かったですし、私が印象派の中で一番好きな画家がモネなので、そのモネの描いた《睡蓮》を直近で鑑賞でき、本当に嬉しかったです!パステル調のやさしい色合いに癒されました。
本展は、ほぼ日本初公開の作品ばかりとなっていますので、印象派に少しでも興味がある方は、ぜひ、この機会に鑑賞いただきたいです。
また、大阪マリオット都ホテルとのコラボレーションも実施!モネやハッサムの作品にインスピレーションを受けたメニューが登場しますので、こちらも合わせてお楽しみいただきたいです。
2025年1月5日(日)までの開催ですので、お早めにどうぞ!
開催概要
展覧会名:「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」
会 期:2024年10月12日(土)~2025年1月5日(日)
会 場:あべのハルカス美術館(〒545-6016 大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16F)
開館時間:火~金/10:00~20:00 月土日祝/10:00~18:00(入館は閉館30分前まで)
休館日 :10月21日(月)、12月31日(火)、1月1日(水・祝)
観覧料(税込) :
【当日】一般/2,000円、大高生/1,600円、中小生/500円
【団体】一般/1,800円、大高生/1,400円、中小生/300円
※団体は15名様以上。※前売券は2024年7月6日(土)から10月11日(金)まで販売。
※障がい者手帳をお持ちの方は、ご本人と付き添いの方1名様まで当日料金の半額。
※チケット購入の際にプレイガイドによって各種手数料が発生する場合がございます。
主 催:あべのハルカス美術館、読売テレビ、産経新聞社
後 援:アメリカ大使館
協 賛:光村印刷
協 力:NX 日本通運、FM802、FM COCOLO
企画・コーディネーション:日テレイベンツ
お問合せ:06-4399-9050(あべのハルカス美術館)
大阪会場公式HP: https://www.ytv.co.jp/moneame/
美術館公式HP:https://www.aham.jp/
X(旧Twitter)/ Instagram:worcester_2024
※開催内容の変更や入場制限等を行う場合があります。最新の情報は、大阪会場公式HP及び美術館公式HPをご確認ください。
[チケット販売場所]
あべのハルカス美術館ミュージアムショップ(美術館開館日のみ)、あべのハルカス美術館HP(オンラインチケット)、近鉄駅営業所、ローソンチケット、チケットぴあ、イープラス、セブンチケット、CNプレイガイド、楽天チケットなど。

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