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2026.07.07

【内覧会レポ】約10年ぶりの大規模展覧会「マリメッコ展 模様のちから」が京都文化博物館で開幕!プリントに込められた“美・夢・愛”を体感

みなさん、こんにちは。
フィンランドを代表するデザインハウス「マリメッコ」の魅力に迫る展覧会「マリメッコ展 模様のちから Marimekko: Art of Printmaking – Beauty, Dream, Love」が、2026年7月4日(土)から9月6日(日)まで京都文化博物館で開催されています。

開幕前日の7月3日には記者内覧会が行われました。

本展は、日本では約10年ぶりとなる大規模なマリメッコ展であり、京都を皮切りに約2年間にわたって全国を巡回予定。ブランド創業75周年という節目の年に開催される特別な展覧会として、長年受け継がれてきたデザインの歴史と、現在も進化を続けるクリエイティブな世界を体感できる内容となっています。

 

Contents

「模様には人の心を前向きにする力がある」

記者説明会では、マリメッコ ホーム&プリンツ デザイン・ディレクターのミンナ・ケメル=クトゥヴォネン氏が、本展に込めた思いを語りました。

「マリメッコのデザインには、人の気持ちを前向きにしてくれる不思議な力があります。大胆な色使いや模様を初めて目にしたときは驚かれる方もいるかもしれません。しかし、見続けるうちに気持ちが少しずつ変化し、明るく前向きな気分になっていく。そのような体験をされた方は少なくありません」と話し、デザインには見る人の心を自然に動かし、日常を豊かにする力があると紹介しました。

また、「デザインの意味や背景をすべて理解していなくても構いません。まずはご自身の感性で作品と向き合い、その魅力を感じていただければ」と来場者へメッセージを送りました。

記者説明会ではブランド創業75周年への思いも紹介

説明会では、本展がブランド創業75周年という節目に開催される意義についても語られました。

会場にはヘルシンキのデザイン文化や建築文化を感じられる資料も数多く並び、マリメッコが育んできた豊かな歴史や創造性を紹介。

これまで受け継がれてきたデザインだけでなく、現在も新しい挑戦を続けるブランドの姿にも触れられる構成となっています。

また、本展は京都会場を皮切りに約2年間、日本各地を巡回予定。担当者は「その第一歩となる京都で、多くの方にマリメッコの世界を体験していただけることを大変うれしく思っています」と期待を寄せました。

創業者アルミ・ラティアの思想から読み解く「模様のちから」

本展のテーマとなるのは、創業者アルミ・ラティアが14歳の頃に日記へ綴った言葉です。

「責任はただ一つ――美である。現実はただ一つ――夢である。ただ一つの力――愛。」

この「Beauty(美)」「Dream(夢)」「Love(愛)」という3つの価値観を軸に、約70年以上にわたるマリメッコのものづくりの歩みを紹介しています。

マリメッコにとってプリントは、単なる模様ではありません。

世界の見方や暮らし方、そして人生そのものを彩る存在であり、本展ではその思想がさまざまな展示を通して表現されています。

約3,500種類以上のプリントが生み出した唯一無二のデザイン文化

1951年にフィンランドで誕生したマリメッコは、ファッションブランドという枠を超え、ライフスタイルを提案するデザインハウスとして世界中で愛され続けています。

これまでに誕生したプリントデザインは3,500種類以上。

大胆な花柄や幾何学模様など、一目でマリメッコとわかるデザインは、時代を超えて受け継がれ、新たなコレクションとして何度も生まれ変わってきました。

第1章では、1950年代から現在までに制作された約70点のドレスをはじめ、ファブリックやデザイン原画、スケッチなどを展示。年代ごとの代表作を通して、プリントデザインの変遷やデザイナーたちの発想、時代背景を知ることができます。

プリントが生まれる瞬間を体感するデジタルインスタレーション

第2章では、アートユニット「plaplax」によるデジタルインスタレーションを展開。

ヘルシンキにあるマリメッコの「プリント・ファクトリー」をテーマに、映像やプロジェクションを用いてプリントが完成するまでの工程を紹介しています。

色鮮やかなプリントが次々と生まれていく様子や、職人たちの手仕事が映し出され、完成した製品だけでは伝わらないものづくりの魅力を五感で感じられる空間となっていました。

ブランドが長年大切にしてきたクラフトマンシップを、映像ならではの臨場感で体験できる見どころの一つです。

日本を代表するデザイナー・皆川明氏との対話から生まれた展示

第3章では、日本のテキスタイルデザイナー・皆川明氏との対話から生まれたインスタレーションを展示。

マリメッコと皆川氏、それぞれが持つものづくりへの考え方や美意識が響き合う空間となっており、日本とフィンランドという異なる文化がデザインを通してつながる様子を感じられます。

ゆったりとした空間演出も印象的で、一つひとつの作品とじっくり向き合える展示構成となっていました。

暮らしを彩る「模様」の魅力を改めて感じられる展覧会

華やかなデザインで知られるマリメッコですが、本展で伝えられているのは「かわいい」「おしゃれ」という印象だけではありません。

一枚の布が生まれるまでの背景や、デザイナーたちの想い、受け継がれる技術、そして暮らしを豊かにするデザインの力まで、多角的に知ることができます。

説明会で語られた「模様には人の心を前向きにする力がある」という言葉どおり、会場を巡るうちに鮮やかな色彩や大胆なプリントに自然と引き込まれ、気持ちまで明るくなるような感覚を味わえました。

デザインやアートが好きな方はもちろん、北欧文化やものづくりに興味がある方にもおすすめしたい展覧会です。

約10年ぶりとなる日本での大規模展覧会。京都から始まる「模様のちから」を、ぜひ会場で体感してみてはいかがでしょうか。

開催概要

展覧会名
マリメッコ展 模様のちから
Marimekko: Art of Printmaking – Beauty, Dream, Love

会期
2026年7月4日(土)~9月6日(日)

会場
京都文化博物館 4・3階展示室(京都市中京区三条高倉)

※本展は京都会場を皮切りに約2年間、日本各地を巡回予定です。

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