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2025.06.26

【内覧会レポ】大阪歴史博物館にて特別展「正倉院 THE SHOW -感じる。いま、ここにある奇跡-」開催中!

みなさん、こんにちは。
大阪歴史博物館にて2025年6月14日(土)~8月24日(日)まで、特別展「正倉院 THE SHOW -感じる。いま、ここにある奇跡-」が開催中です。
それに伴い、6月17日(火)に、正倉院からインスピレーションを受けた新作を発表する、本展コラボレーションアーティストの一人、篠原ともえさんをお招きした、メディアセッション・記者内覧会が開催されましたのでご紹介いたします。
※本展で展示されている作品は、本物の正倉院宝物ではなく、再現模造になります。

 

Contents

メディアセッションでは、本展コラボレーションアーティストの一人、篠原ともえさんがご登壇!

メディアセッションでは、本展コラボレーションアーティストの一人、篠原ともえさんがご登壇され、本展で展示されている職人技術の粋を集めたペルシア風の水瓶「漆胡瓶」をモチーフにしたドレスの説明等をされましたので一部ご紹介いたします。

「漆胡瓶」のどのようなところに魅力を感じられたのでしょうか?

まず、「漆胡瓶」の圧倒的な存在感ですね。 およそ9000もの鉱物の資料が開示する中で、この独特な鉱物の存在感に魅了されていたんですね。 何かしらの形でこの「漆胡瓶」のシルエット、 オリエンタルな魅力を形にしたいというのが最初のアイデアの着想でした。 私がこのプロジェクトに参加した時に、まず一番楽しみにしていたのが、この鉱物がどのようにして作られたかを知るということでした。 当時の職人たちの思いも私はその鉱物から聞かせてほしかったんですね。 模様をひもとくと、この世界観は植物だったり動物だったり、自然への参加、そして生命への参加が刻まれていたんです。 中でもとても興味深いことを発見したんですけれども動物、そして昆虫などもがオスとネスの番で刻まれていたことに気づいたんですね。 私はそこにオープニングでも物語が語られているんですけれども この聖武天皇と孔明皇后の愛の絆を感じることができたのがとても嬉しかったです。

また、メディアセッションでは、1階で購入できるポストカードもご紹介されました。

本展の見どころ

展示の見どころ ①

最新のテクノロジーを用いた高精細な3Dデジタルデータで宝物の細部や質感をリアルに紹介します。
宝物を360度からスキャンして取得された高精細な3Dデジタルデータに演出を加えた映像を大スクリーンで上映。肉眼では捉えにくい宝物の細部や質感も詳細に紹介し、没入感のある空間で宝物美の世界を深く味わっていただきます。

「3Dデジタルデータ」とは
正倉院宝物の「3Dデジタルデータ」は、最新の3次元計測や高精細写真撮影、質感取得技術を駆使して作成された精緻なデジタルアーカイブです。宮内庁正倉院事務所とTOPPAN株式会社は、2019年から螺鈿紫檀五絃琵琶をはじめとする宝物のデジタルアーカイブを実施。本展では選りすぐりの宝物の3Dデジタルデータを活用し、通常の展示室の環境では肉眼で捉えづらい細部や質感までも克明に再現し、単眼鏡を使わずとも宝物に包まれるような臨場感あふれる鑑賞体験を提供します。

展示の見どころ ②

「再現模造」を最新のデジタル制御による映像・音楽・照明との組み合わせで展示します。
宮内庁正倉院事務所が研究・製作を手がける再現模造からは、宝物が高度な技術を駆使し、精緻に作られていることがよくわかります。再現模造展はこれまでに何度も開催されていますが、本展では最新のデジタル制御による映像・音楽・照明との組み合わせで再現模造を展示することにより、新たな鑑賞体験を提供します。

再現模造 螺鈿紫檀五絃琵琶

「再現模造」とは
正倉院宝物をもうひとつ作ること――それが正倉院事務所の目指す再現模造です。1972年に開始された模造事業では、単に見た目を似せるのではなく、各種の分析装置や光学機器を駆使して当時の素材や技法を探り、時に試作を繰り返しながら、宝物本来の姿を再現することに努めています。現在までに作られた再現模造は50件。今回はそのなかから聖武天皇ご遺愛の琵琶や肘つきなど、たぐいまれな出来映えを示す宝物の再現模造が出陳されます。

展示の見どころ ③

気鋭のクリエイター陣が言葉・音楽・空間を演出、宝物の新たな楽しみ方を提案します。
コピーライターの梅田悟司氏が紡ぎ出した詩的な文章が「物語」を彩ります。空間デザイン、グラフィックなども気鋭のクリエイター陣が担当。宝物の美を活かし、物語世界に浸れる演出に取り組みます。

展示の見どころ ④

現代アーティストが正倉院からインスピレーションを受けて手がけた新作もお披露目します。
現代でも色あせることのない正倉院宝物の美が、アーティストとのコラボレーションにより、新たな魅力を創出します。幅広いジャンルで活躍する現代アーティストが、正倉院にインスピレーションを受けて制作した新作を展示します。

コラボレーションアーティスト
・ファッション×宝物 篠原ともえさん
・音楽×正倉院楽器 亀田誠治さん
・写真×正倉院正倉 瀧本幹也さん
・陶芸×文様美 亀江道子さん

編集部オススメポイント!

展示会場でお披露目!「瑠璃坏」

このたび「正倉院 THE SHOW」実行委員会は、青色のグラス「瑠璃坏」のレプリカ作りを企画し迫田氏に依頼。銀の脚部分の製作を担当する金属造形家の田中均氏との合作が展示会場でお披露目です!

「瑠璃坏」のレプリカ

「蘭奢待」の香り体験コーナー

最新の調査研究の成果をもとに「蘭奢待」の香りがよみがえりました。ここでは香料を入れたガラス容器を約20個並べ、カバーを取って香りを楽しんでいただけます。

私も実際に香りを楽しみましたが、私が奈良出身だからかでしょうか。華やかな中にも、どこか懐かしさを感じる香りでほっと癒されました…!久しぶりに実家に帰りたい、奈良の神社仏閣巡りをしたい!という気持ちになりましたよ。

コラボグッズも多数登場!

フェリシモやアーティストさんとのコラボグッズも多数販売!
実用的なだけでなく、可愛いので全部欲しくなっちゃいます。

メディアセッションでご登壇された篠原ともえさんのポストカードも!
お手頃価格ですし、スタイリッシュで使うのが勿体ないレベルです!

本格的なアクセサリーも販売されていて、大切な方への贈り物や自分へのご褒美にも良さそうでした。

編集部後記

奈良県出身の私歓喜の素敵な展覧会で、勉強になりました。
大変楽しい展示内容となっていますので、大人だけでなく小さなお子さまもお楽しみいただけると思います。ぜひ、多くの方にご高覧いただきたいです。会場内は、フォトスポットに限らず写真撮影およびSNS投稿が可能なのも嬉しいポイント。

お子さまも楽しめる鑑賞ワークシートも!

上の写真は私のお気に入りスポットです。

エレベーターの中の装飾も展覧会仕様で良かったです。

また、2025年9月20日(土)~は、東京でも始まります!
これを機により多くの方に奈良や正倉院について知っていただけると嬉しいです。

開催概要

大阪会場

展覧会名 : 特別展「正倉院 THE SHOW ー感じる。いま、ここにある奇跡ー」
会  場 : 大阪歴史博物館(大阪市中央区)
会  期 : 2025年6月14日(土)~8月24日(日)
開館時間 : 午前9時30分~午後5時(入館は閉館の30分前まで)
休 館 日 : 毎週火曜日(ただし、8月12日[火]は開館)
主  催 : 大阪歴史博物館、「正倉院 THE SHOW」実行委員会(読売テレビ、読売新聞社、TOPPAN、角川メディアハウス)
監  修 : 宮内庁正倉院事務所
観 覧 料 : 大人2,000円(1,800円)、高校・大学生1,500円(1,300円)、小学・中学生1,000円(800円)

※( )内は団体料金
※団体は20名以上。
※未就学児、障がい者手帳等をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料。

東京会場

展覧会名 : 正倉院 THE SHOW ー感じる。いま、ここにある奇跡ー
会  場 : 上野の森美術館(東京都台東区)
会  期 : 2025年9月20日(土)~11月9日(日)
主  催 : 上野の森美術館、「正倉院 THE SHOW」実行委員会(読売テレビ、読売新聞社、TOPPAN、角川メディアハウス)
監  修 : 宮内庁正倉院事務所※開館時間、休館日、観覧料などの詳細は、決まり次第公式ウェブサイト等にてお知らせします。
公式ウェブサイト: https://shosoin-the-show.jp
※大学生・高校生・中学生の方は学生証をご提示ください。
※大阪市内在住の65歳以上の方も有料です。
※スマートフォンで視聴できる音声ガイドコンテンツを含む金額です。

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