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2025.03.26

【内覧会レポ】京都国立近代美術館にて「〈若きポーランド〉-色彩と魂の詩(うた) 1890-1918」開催中

みなさん、こんにちは。
2025年3月25日(火)-6月29日(日)の期間、京都国立近代美術館にて「〈若きポーランド〉-色彩と魂の詩(うた) 1890-1918」が開催されます。それに先立ち、メディア向けの記者発表・内覧会・メディアセッションに参加しました。

1795年、ロシア・プロイセン・オーストリアによる分割以降、123年の間独立を失ったポーランド。国を失った人々が自らのアイデンティティの拠り所としたのが、芸術そして文化でした。その中心地として重要な役割を果たしたのが、古都クラクフです。

19世紀後半、ポーランドの歴史や文化的逸話を大きなスケールで描き名声を博したのがヤン・マテイコです。クラクフ美術学校校長を務めた彼のもとからは、数多くの若き芸術家たちが巣立ちます。彼らは、祖国の独立を願いつつ、そこに自らの心情を結びつけ、象徴性に富み色彩豊かな独自の芸術を広い分野で展開しました。〈若きポーランド〉と呼ばれた彼らは、同時代の西欧の美術や浮世絵などの日本美術を貪欲に吸収しつつ、地方に残る伝統文化を発見・再解釈しながら、ポーランドの「国民芸術」の在るべき姿を模索しました。本展では、マテイコを前史とし、〈若きポーランド〉が生み出した芸術を包括的に、日本で初めて紹介します。

本展はクラクフ国立博物館の全面的な協力のもと、クラクフ国立博物館を筆頭に、ワルシャワを含む複数の国立博物館や多くの個人所蔵家から招来した、マテイコそして〈若きポーランド〉の数多くの絵画ならびに版画、家具やテキスタイルなどの工芸品を含む約130点によって、前世紀転換期に花開いたポーランド美術の真髄をご覧いただきます。

Contents

本展のみどころ

【1】ポーランドの美術とは?

本展はその疑問に答えます。建国以来頻繁に国境線が変わり、14世紀には欧州最大の規模を誇ったにもかかわらず、ついには国家消滅を経験したポーランド。その歴史、自然、心を描いたマテイコそして〈若きポーランド〉の作品群が集結します。

【2】ポーランドと日本、知られざる深いかかわり

クラクフ国立博物館には、フェリクス・ヤシェンスキが寄贈した世界有数の日本美術コレクションがあります。本展では、〈若きポーランド〉の芸術家たちに広く影響を与えた日本美術との関係にも注目します。

【3】出品作の約9割が日本初公開

本展は、ポーランドの芸術のみならず、ポーランドの芸術家たちに焦点をあてる日本で初めての展覧会です。出品される作品のほとんどが日本初公開となります。ポーランド側の全面的な協力によって可能となりました。

メディアセッションでは音声ガイドの声優 岡本 信彦さんがご登壇!

初めに、岡本 信彦さんは「ポーランドには行ったことがないので、作品からその国の背景を知れるのがとても嬉しいです。その時代だからこそ生まれた美や文化を体感しながら心を込めて読みます。よろしくお願いします。」とご挨拶。

また、「スタニスワフ・ヴィスピャンスキの《夜明けのプランティ公園、クラクフ(ヴァヴェル城を臨むプランティ公園)》は、公園をイメージした絵画で画像で拝見した際は、寒色系の寒いイメージだったが、よく観ると真ん中に光が灯っていて希望がある!実物見れて良かったです!」と朗らかに仰っていました。

メディアセッション後にすぐにスタニスワフ・ヴィスピャンスキの《夜明けのプランティ公園、クラクフ(ヴァヴェル城を臨むプランティ公園)》を観に行ったのですが、確かに真ん中に光が灯っていました。プレスリリース等の画像で見ていた際は気付きませんでした!あたたかい気持ちになりますね。

岡本 信彦さんプロフィール
1986年10月24日生まれ、東京都出身の声優 / アーティスト。2009年第3回声優アワードにて新人男優賞、続いて第5回声優アワードにて助演男優賞を受賞。代表作に「青の祓魔師」(奥村燐 役)、「僕のヒーローアカデミア」(爆豪勝己 役)、「葬送のフリーレン」(ヒンメル 役)など。声優業だけでなく、ラジオパーソナリティとしても活躍中。

■会場レンタル版貸出料金: 1台650円(税込)
展覧会会場入り口で専用ガイド機をレンタルし、会場内でお楽しみください。
■アプリ版(iOS/Android) 販売価格: 650円(税込)
スマートフォンアプリ「いつでもミュージアム・トーク」にて、該当のコンテンツを購入していただければ配信期間中何度でもお楽しみいただくことが可能です。
配信期間: 2025年3月25日(火)~6月29日(日) 予定
<利用方法> 1.まずはアプリストアから「iMuT」をダウンロード。
2.アプリ内の「〈若きポーランド〉-色彩と魂の詩1890-1918」の音声ガイドコンテンツを選択して決済、ダウンロードしてください。
※事前にダウンロードしてからご来館いただくとスムーズにご利用いただけます。※お使いのOSのバージョンによって、ダウンロードできない場合がございます。
※展覧会会場内でご使用の場合は、ヘッドホンもしくはイヤホンをご利用ください。
■制作:(株)アートアンドパート

お得なグッズ(京友禅「おふきmini」)付きチケットも!

絹を素材にした京友禅職人による手染めのスマホ拭き「おふきmini」がついたお得なセット券も販売されています。本グッズは、セット券のみの限定グッズ!会場での販売はありませんのでご注意を!

【価格】3,000円(税込)
【販売場所】全国のセブン-イレブン店頭マルチコピー機もしくはセブンチケットWebストア
※予定数量に達し次第、販売を終了する場合があります。

ちなみに「おふきmini」のデザインモチーフのキリムも展示されていました!美しいのでじっくりとご覧いただきたいです。

ミュージアムショップもお見逃しなく!

作品鑑賞後のお楽しみ、ミュージアムショップもお見逃しなく!

定番のポストカードやクリアファイル、マスキングテープといった実用的なグッズは勿論、オシャレなイーゼルに美しいレースもありました。

ポーランド陶器も!全部可愛いから欲しくなっちゃいます。

もなかやお茶といったフード系のグッズもありましたよ。

作品を鑑賞して創作意欲を刺激された方は、画材の購入を!

ポーランドの作品を通して、ポーランドの歴史や文化に触れてみてはいかがでしょうか?

ちなみに会場内では撮影OKの作品もあります!
※注意事項をよくご覧くださいませ。

「〈若きポーランド〉-色彩と魂の詩(うた) 1890-1918」は、2025年3月25日(火)-6月29日(日)の期間、京都国立近代美術館にて開催。ポーランドの歴史を描いた作品、ポーランドの自然、日本からの影響、伝統を取り入れた新しいデザインと見どころ満載の素晴らしい作品群をじっくりと鑑賞できるチャンスです。
そして、なんと!中学生以下は観覧無料!春休みの行楽にもオススメですよ。ぜひ、多くの方にご高覧いただきたいです!

開催概要

展覧会名…〈若きポーランド〉―色彩と魂の詩 1890-1918
会場………京都国立近代美術館 [京都市左京区岡崎円勝寺町]
会期………2025年3月25日(火)-6月29日(日)
開館時間…10時~18時(金曜日は20時まで開館*入館は閉館の30分前まで)
休館日……月曜日(ただし、5月5日は開館)
主催………京都国立近代美術館、クラクフ国立博物館、NHK京都放送局、NHKエンタープライズ近畿、京都新聞
名誉後援…ポーランド共和国文化・国家遺産大臣
後援………ポーランド共和国外務省、日本外務省
協力………ポーランド広報文化センター
制作協力…NHKプロモーション

*本展は、ポーランド共和国文化・国家遺産省の助成を受けて実施します。
*本展は、EXPO2025大阪・関西万博ポーランドパビリオン関連イベントの一環として開催します。

展覧会公式サイト https://youngpoland2025.jp/
展覧会公式 X @youngpoland2025
展覧会公式Instagram @youngpoland2025

チケット情報

観覧料(税込)…団体券|一般 1,800円|大学生 900円|高校生 400円
当日券|一般 2,000円|大学生 1,100円|高校生 600円

※中学生以下無料*。
※心身に障がいのある方と付添者1名は無料*。
※ひとり親家庭の世帯員の方は無料*。*入館の際に証明できるものをご提示ください。
※本料金でコレクション展もご覧いただけます。
※日時予約制ではございません。※チケットの払い戻し・キャンセル・再発行はできません。購入の際はご注意ください。
※営利目的でのチケットの転売は固く禁止いたします。

主なチケット販売場所
美術館公式チケットサイト(e-tix)、チケットぴあ(Pコード:687-145)、ローソンチケット(Lコード:56823)、CNプレイガイド、イープラス、楽天チケット、セブンチケット(セブンコード:108-697)、アソビュー!、京都新聞1階文化センター ほか

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