【大阪中之島美術館】8月18日まで開催「没後30年 木下佳通代」内覧会レポート

みなさん、こんにちは。
今回は大阪中之島美術館で2024年5月25日〜8月18日まで開催される「没後30年 木下佳通代」の内覧会に参加して来ましたのでご紹介いたします。
Contents
そもそも木下佳通代氏とは?
神戸を拠点に活躍した、関西の戦後美術を代表する美術家のひとり。
がんのため、55歳という若さで他界しましたが、約30年間の作家活動で制作されたとされる1200点以上の作品は、関西各地の美術館などにコレクションされています。
本展は国内の美術館では初めての個展であり、作家木下佳通代の過去最大規模の展覧会です。
国内に留まらず、海外でも高い評価を得ている木下佳通代。
しかし、知られざる芸術家でもあります。その活動の軌跡を「没後30年 木下佳通代」で追体験しませんか?
大阪中之島美術館はアクセス抜群!建物もオシャレ!
中之島美術館は、阪神福島駅やJR福島駅から徒歩約10分、京阪の中之島線 渡辺橋駅から徒歩約5分でアクセス抜群!梅田からも近く便利です。
芝生が美しいですし、建物や大きな猫の彫刻作品もオシャレで気分が高まります。この猫の彫刻作品、凄く人気でこの日も多くの人々が写真を撮影していました。
展覧会は全3章で構成。木下佳通代の作家としての一生涯を紐解く。
展覧会は全3章で構成されています。
第1章1960-1971
1958年に京都市立美術大学(現京都市立芸術大学)に入学、黒田重太郎・須田国太郎に師事。河口龍夫や奥田善巳に出会い、グループ〈位〉とともに活動した時代までの初期作品を紹介。貴重な作品の数々は、「没後30年 木下佳通代」ならではです。
第2章1972-1981
初期より積極的な活動を展開した木下はギャラリー16(京都)、村松画廊(東京)、トアロード画廊(神戸)を中心にほぼ毎年個展を開催。この頃は、写真のコラージュや構成、フェルトペンによるドローイングなどを多く発表。作家として評価された最初の時期だそう。丁寧に丁寧に丹精込めて作られた作品は、いつまでも眺めていられます。
適当に描いたのではなく、作品作りのためのマケットなどから、1つ1つ精密に計算されていたという過程を読み取れます。
第3章1982-1994
これまでの作風と大きく異なり、大胆な抽象絵画へ。力強い筆使いは観るものを圧倒。画面上に奥行きを出すために加筆だけでなく、描いた部分を拭き取るという技法にも挑戦されています。第1章と第2章とは全く違う作風に良い意味で驚き、彼女の作家としての熱意や才能、生命力を私は感じました。
また、本展で初公開の最大規模の作品もあります。高い天井、広々とした空間を活かした展示方法にもご注目いただきたいです。
8月18日まで大阪中之島美術館にて開催中
一つ一つの作品が見応えたっぷりで時間がいくらあっても足りなかったです。全作品素晴らしかったですが、個人的に第2章のフェルトペンによるドローイングが特に好みでした。緻密で正確な作品作りに感動です。
また、2Fにあるミュージアムショップで展覧会カタログ、グッズが販売されていますので、こちらも是非チェックを。展覧会カタログは読み応え十分!こんなに木下佳通代氏について記載されている資料は他にないと思います!これは買いです。ちなみに私はポストカードを購入して帰りました。
8月18日まで大阪中之島美術館にて開催されていますので、ぜひ、ご自身の目と心でチェックしてみてくださいませ。
展覧会情報
会期
2024年5月25日(土) – 8月18日(日)
休館日:月曜日 *7月15日(月・祝)、8月12日(月・休)は開館
開場時間
10:00 – 17:00(入場は16:30まで)
会場
大阪中之島美術館 5階展示室
観覧料
一般 1600円(団体 1400円)
高大生 1000円(団体 800円)
中学生以下 無料

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