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2018.12.11

現役フリーランスが実体験を基に会社員とフリーランスのメリットとデメリットをご紹介

※この記事は、これからフリーランスになりたい人や在宅でお仕事してみたい人に向けた記事になります。

みなさん、こんにちは。
今回は、個人的によく頂く質問「会社員デザイナーフリーランスデザイナーメリット、デメリットや、それぞれの違いって何?」についてお答えしていきたいと思います。

私は新卒からずっとwebデザイナーをしておりまして、会社員としては約6年、フリーランスとしては約1年と8ヶ月お仕事させて頂いております。
その為、会社員デザイナーとフリーランスデザイナーの違いを身をもって実感するようになりました。

実は私自身もフリーランスになる前は同じように不安を抱えていましたので、少しでも悩んでいる方のお役に経ちましたら幸いです。

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Contents

そもそもフリーランスとは何?

最近、フリーランスという言葉をよく耳にしますね。
クラウド会計ソフトFreeでは、次のように記述されていました。

フリーランスとは、会社や団体などに所属せず、仕事に応じて自由に契約する人のことです。おもにライターやカメラマン、デザイナー、プログラマーなどの職種において、個人で仕事をしている人のことを指すことが多く、自分の才覚などで仕事をしている人といえるでしょう。中世ヨーロッパで、契約により有力者に仕えた騎士をフリーランス(当時の武器は槍=lanceでした)と呼んだことからきているという説もあります。
引用元:https://www.freee.co.jp/kb/kb-kaigyou/about-freelance/

簡単に言いますと会社などの組織に属さず、個人で仕事をしている人のことです。
一口にフリーランスと言っても様々な職種があり、フリーランスの為のサービスなども数多くあります。
サービスの一例ですが、クラウドワークスやランサーズ等のクラウドソーシング等があがります。
このクラウドソーシング上で仕事をする人も多いです。

会社員デザイナーとフリーランスデザイナーのメリット、デメリット

まず、ザックリと私が感じた会社員デザイナーとフリーランスデザイナーの場合のメリット、デメリットをご紹介していきます。

会社員

メリット

  • 収入が安定している
  • 賞与があるときがある
  • 社会保険、厚生年金に加入できる
  • 福利厚生がある
  • 組織で働くので自分の苦手分野を対応してくれる人がいる
  • PCなど仕事に必要な物は会社が用意負担してくれる

デメリット

  • 通勤時間がかかる
  • 定時時間まで拘束される
  • 意図せぬ時に残業が発生する時がある
  • 職場の人間関係や環境で悩むことがある
  • 受けたくない仕事も受けざるえない時がある
  • 基本会社の方針に従わなければならない

フリーランス

メリット

  • 自宅兼事務所の場合、通勤時間が無い
  • 効率良くすれば稼働時間を抑えられる
  • 自分の頑張り次第で会社員より収入を多く得られることもある
  • 会社員として働くよりもフットワークが軽い
  • 人間関係に悩まなくて良い
  • 自分で働く環境を整えられる

デメリット

  • 私生活と仕事とのメリハリをつけるのが慣れるまで難しい
  • 収入は安定していない
  • 自分で保険など加入しなくてはならない
  • 苦手な分野(経理や営業等)も自分でしなければならない
  • PCなど自分で購入しなくてはならない

では、次からは具体的な実体験も併せて会社員とフリーランスで感じたことをご紹介していければと思います。

会社員と在宅フリーランス、どちらが1日の稼働時間が長い?

まずは、稼働時間や通勤時間についてそれぞれ解説していきたいと思います。

会社員時代

私は転職を結構しているので業界によって稼働時間は違うのですが、大体残業が多い時で1日12~13時間くらいは稼働していました。
デザイナーという職種柄、納期が絶対なので、本当に酷い時は会社に泊まったこともありました。
逆に残業が無い日も勿論あるので、その場合は定時上がりなので8時間稼働でした。

ちなみに、さらにここに通勤時間もプラスされます。
私の場合、結婚するまで実家の奈良から大阪まで通っていたので移動だけで往復2時間くらいはかかっていたかと思います。
通勤の移動時間だけでも結構な時間を費やしていたんですよね。

フリーランスになってからは

では、次にフリーランスになってからの稼働時間をご紹介したいと思います。

具体的な時間にすると1日大体6~10時間くらいでしょうか?
しかし、実は意外かもしれませんが、フリーランスになってからの方が稼働時間が長い日もあります。
それは、案件によりマチマチなのですが、主に納期が短い緊急性の高いものを対応している際は1日集中して作業するからです。
フリーランスはどうしても稼働に波があるので暇なときは本当に暇ですが、忙しい時は夜遅くまで仕事をします。
営業時間を決めてなるべくダラダラしないようには気をつけてはいます。

ただ、現在は自宅兼事務所(基本在宅ワーカー)なので通勤時間に関しましては0分ですね。(笑)

在宅で働くフリーランスは、私生活とメリハリを持つことが大切!
家という空間はどうしてもリラックスしてしまいがちですよね。

家にいると作業に集中できない!という人も多いかと思います。
例えばですが、私は自宅の中に作業部屋を作成しました。
また、コワーキングスペースという有料(基本格安)のフリーランスにもってこいの貸し出しスペースがあるので、そこへ行ってお仕事するのも良いと思います。

私もたまに気分転換にスタバなどのカフェでお仕事をするときがあります。
なので、手軽に持ち運べるノートPCを作業用のメインPCにするのがオススメです。
私はMacBook Proを使用しています。

もし、資金に余裕があるのであれば自宅と別に事務所を借りるのも一つの手かと思います。

会社員とフリーランス、どちらが稼げる?

結論から言いますと、結局自分の努力次第です。
フリーランスだから会社員よりも収入が低いということはありません。
案件が受注すればするほど稼ぐことが可能です。
逆に言えば、案件が受注しない時は収入が入ってきません。

完全裁量であるが故に、フリーランスは会社員のように毎月定額の固定給が入ってこない場合がほとんどかと思います。
先ほども記述しておりますが、フリーランスはどうしても案件により忙しさの波があり、収入面は本当に不安定です。
その為、安定した毎月の稼ぎを求める人は正直会社員の方が良いと思います。

フリーランスでも固定収入を得る方法は大きく分けて3種類ある

ただ、フリーランスでも固定給がある働き方をすることも可能です。
その方法は大きく分けて3種類あるかと思います。

1つ目:週3~4等でアルバイトや派遣社員として働く

まずは一番簡単な方法をご紹介します。
それは、業務委託やアルバイト、派遣等で週2~4で企業で働くことです。

実際、私もフリーランスになりたての頃は収入面が不安だったので、週4で企業にデザイナーとして勤めて、残りの週3でフリーランスの案件をこなしていました。
おかげさまで徐々にフリーランスの案件が増えて来て週3では手が回らなくなったので、その後完全にフリーランス1本になりました。

また、この期間にフリーランス用の名刺等の営業ツールを作ったり、新規クライアントを拡げる努力もしました。
最低限の固定収入が入って来るという安心感もあり、思い返すとフリーランスのプレスタートとして良い準備期間だったなと思います。

なので、フリーランスになりたてで収入面に懸念している人は、まずが週何日かアルバイトしても良いかもしれません。
最低限収入があるだけでも精神的に違ってくるかと思います。
アルバイトする場合は、デザイナーならデザイナー等同じ職種をオススメします。
何故なら、デザイナー等の専門職は常に手を動かさないとスポーツと同じで感覚が鈍ってしまうからです。
逆にフリーランスはデザイン、アルバイトではコーディングという風にフリーランスでしない仕事をあえてアルバイトでするのも勉強になりそうです。
ただ単に安定収入の為だけでなく、目的を持って働くことが大切です。

最近はむしろ週5フルでなく、週3~4やスポット的に入って欲しいという会社も増えて来ていますのでお仕事を探しやすいかと思います。

2つ目:オウンドメディアを作成、運営する

次にオウンドメディアを作成、運営する方法をご紹介します。
オウンドメディアとは、簡単に言いますと自社や自己が運営・保有するメディアのことです。
ここ数年はフリーランスが運営している技術者向けのブログ系オウンドメディアも多いですよね。
ちなみに今ご覧いただいているこのサイトもオウンドメディアになります。

オウンドメディアは主に、広告掲載費や企業コラボ記事等が収入源となっています。

この方法はWordPressやライティング等の専門的な知識技術が必要なのと、収入が発生するまでに長い期間や費用を要する場合がありますが、成功すれば長期的に収入を見込むことが出来ます。

また、オウンドメディアは自分自身のブランディングにも役立ちます。
自身の運営するオウンドメディアのファンを獲得することで新規案件につながるケースもあります。
例えばですが、かわいいフリー素材集「いらすとや」は今や見ない日が無いくらい超有名ですよね。

3つ目:講師や自主セミナーの開催、デザイン素材等の販売

最後は、少し1つ目や2つ目に被る部分もあるのですが、自分の知識や技術を売る方法です。
大きく分けて2つの方法があり、講師業やセミナーを開催し自分の知識を売る方法と、自身の作成したイラストや写真、動画素材をネット上で販売するという方法があります。

講師業の具体例

セミナー講師として収入を得る方法です。
みなさんも一度や二度はセミナーに参加したことがあるのではないでしょうか?
企業主催のものもありますが、自主セミナーを開催される方も中にはいます。
今の時代ならUdemy等の動画サービスで配信するのも良さそうですね。

販売系の具体例

具体的にどんなことかと言いますと少し前にLINEスタンプを販売するのが流行っていましたよね。

審査やレギュレーション等ありますが、当たれば大きな収入源になるかと思います。
ただ、現在マーケットが飽和状態ですので戦略を練らないと儲けるのはなかなか難しいかと思います。
うまく人気が出れば、文房具などのグッズに商品販売という胸が熱くなる展開も十分にあります。

その他は、イラストACやPIXTAに自分が作成した素材を販売する方法もあります。
こちらも審査等ありますが、多くのフリーランスイラストレーター等が実際に販売しています。
実際に、投稿されている方や逆に素材として購入したことがある方も多いのではないでしょうか?

働き心地はどちらが良いか?

これはあくまで個人的な意見ですが、断然フリーランスの方が働きやすいです。
何故なら、冒頭のメリットにも書いておりますが、人間関係に悩むことはあまりありませんし、フットワーク軽く自分のやりたい案件を積極的にやっていけるからです。

フリーランスは自分の興味ある案件を対応でき、仕事の幅が広がる!

会社勤めだとどうしても自分の一任だけで仕事を行えないことも多々ありますよね。
その点、フリーランスは全部自己責任にはなりますが、より自分の興味あることを仕事にすることができます。
自分の受けたい仕事を選べるんですよね。
その為、お仕事の幅が会社員よりもグンっと広がります。

例えばですが、私はフリーランスになってから以下のような案件を受注し対応することができました。

  • カナダの企業様のデザイン案件を対応
  • webデザインだけにとどまらず、化粧品パッケージ等のデザイン案件
  • グルメ系のオウンドメディアの作成と運営(実際に飲食店に取材のご依頼を頂いたり、企業様とコラボすることも出来ました。)
  • セミナーにゲストとして登壇させて頂く
  • 職業訓練校のデザイン講師

上記のような案件は、会社勤めのままではなかなか経験することはできなかったでしょう。
フリーランスになってからは、webデザイナーという職種の枠を飛び越えたお仕事を対応させて頂け大満足です。

チームで働くという点は会社員の方が環境が整っている

ただ、会社員だからこそのメリットも勿論あります。
会社員は基本会社という組織(チーム)で働くので、自分の職種以外の仕事は別の人が対応してくれます。
初めにも書いていますが、例えばデザイナーの場合は経理や営業は別の人が対応してくれますよね。

フリーランスになってから改めて経理営業の人のありがたさを実感したものです。

また、会社員時代は先輩デザイナーや後輩デザイナーがいてたので、良い意味でお互いを刺激しあえていたように思います。
新しい技術の勉強会を開催したり、デザイン的に積んだ際に相談できたり・・・。
どんな仕事でも常にインプットとアウトプットを繰り返さないといけませんが、特に専門職は基本的な技術だけでなく流行も追い、勉強し続けないと行けないのでフリーランスの場合はどれだけ自ら学んで行くか?がキモになるかと思います。

まとめ

いかがだったでしょうか?
会社員デザイナーもフリーランスデザイナーも、それぞれメリット、デメリットがありましたね。
私はフリーランスという働き方が肌にあっていましたが、それは個人差があるかと思いますので、より今の自分のライフスタイル等に適している働き方を選べばそれで良いかと私は思います。

私は夫婦でフリーランスをしているので、次回は一人でフリーランスをしている場合夫婦でフリーランスをしている場合の違いを記事にできればと思います。

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