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2025.11.06

【イベント事後レポート】〜建築と旅をつなぐ新たな⽂化発信〜 ⽂化庁初の建築イベントLinkArchiScapeのシンポジウムが京都で開催

建築の魅⼒を伝える11⽉1⽇のトークイベントにスペシャルゲストとして
アンガールズの⽥中卓志さんが登場︕ジョークを交えた建築愛を語り会場を沸かす

■⽇時︓ 2025年11⽉1⽇(⼟)13:30〜14:15
■場所︓ 東本願寺視聴覚ホール(新参拝接待所)

⽂化庁初の建築イベント「LinkArchiScape―建築ツーリズムをつなぐ」のプログラムの1つとして、建築祭の楽しみ⽅などを発信するトークイベントが東本願寺視聴覚ホールで開催。スペシャルゲストとしてアンガールズの⽥中卓志さんが登壇しました。
冒頭の挨拶で⽂化庁伊藤学司次⻑は「近年全国各地に広がりを⾒せる「建築祭」は、普段何気なく通り過ぎていた建築の前で⾜をとめ、その⼀つ⼀つに込められた物語を知るきっかけとなっています。それまで気付いていなかった地域の魅⼒を私たちに語りかけてくるだけでなく、建築の公開を通じて多くの⼈の関⼼と愛着が⽣まれ、その建物⾃体に新たな変化がもたらされることもあります。こうした「建築ツーリズム」の輪をさらに広げ、全国で建築への想いがつながっていく。そして、その想いが⽇本ならではの新しい景観を形づくっていく。
そんな願いが、この「LinkArchiScape」というプロジェクト名には込められています。本⽇は、その新しいプロジェクトの幕開けの⽇です。」と開幕を宣⾔しました。
トークイベントの中では、建築学を⼤学で専攻した⽥中さんが建築に対する熱い思いを語りました。

Contents

トークイベント内で⾏われた⽥中さんの質疑応答

Q1:プライベートでの建築の楽しみ⽅は?

休みの⽇にフラッと建築物を⾒て、併設されているカフェでランチしたりお茶飲んだり、ゆっくりして帰ってくるっていうのが、かっこよくて、⾃分の休みの使い⽅もすごく満⾜いっています。建築物⾒て、⼣⽅とか今⽇いい1⽇だったなと思うんですよね。⼤⼈の趣味やってるなみたいな。僕建築物⾒に⾏くときは写真を撮りたいから、絶対お洒落して⾏くんですよ。クラシカルな建物を⾒に⾏く時にやっぱり浮いちゃうの嫌だから、だいたい⻑めのコートを着て⾏きます(笑)そしたらどんな建物でも⾃分が浮かずに成⽴する。ジャケットでもいいですけどね。ちゃんとした⽅が画になるんですよね。帰ってきて、その建築物と⾃分の写真を⾒て、うん、いいねと思いたいから。そこでスウェットみたいな感じで撮ってると、なんか違うなって思ったことがあったんですよ。だから、⾃分もそこにいておかしくない感じにしていこうと、前⽇から服を決める楽しみもあります。この建築物とこのジャケットだなという楽しみ⽅もありますね。

Q2:建築を⾒るときにどんなところに惹かれますか?

当然外観とかは丁寧に⾒るんですけど⼊った時のドアノブとか⼿すりとかは、結構⾝近だし、細かい部分を⾒れるじゃないですか。そこにデザインが⼯夫されているものはすごく写真も撮るし、⾃分が⼿を添えてみたり、今使ってもこれ素敵だよねみたいなものも多いんですよ。将来⾃邸を建てる時に、こういう⼿すりだったらなんか取り⼊れてもいいかなとか、どうしても外観とかは真似できないぞっていう建築物多いじゃないですか︖でも、こういうピンポイントの部分だったら家に落とし込めるなって⾒⽅も結構しますよ。⾃分が住むならどんな家がいいかなって思いながら⾒ます。

Q3:今関⼼がある建築物はありますか?

奥さんは最初建築に興味がなかったんですけど、⼀緒に⾏くようになったら、⾃分で次は明⽇館に⾏きたいと、奥さんが先に⾔ってくれたんです。なかなか⼀緒に⾏くタイミングが取れなくて・・・次の⽬標はそこに⾏くことだったんです。古い建築じゃない建築を⾒るっていう旅はなんかいいですね。ロングコートを着ていきたい(笑)*「明⽇館」=「⾃由学園明⽇館」

メッセージ

⽇本全体がこの⽇建築物を⾒に⾏くみたいな⽇があってもいいし、⽇本ってたくさんいい建築物があるからうまく建築界を盛り上げていただけると、僕も建築学科出⾝ということもあり、こういう仕事が増えればいいなと。10年前20年前よりは、本当に盛り上がってきてるなという感じがします。
活動もこういう⾵に⽬で⾒るとすごいなと思っていて、テレビでも建築を楽しめるような番組ができれば、僕も頑張っていけるので、みんなで盛り上げましょう!

トークイベント開催概要

・タイトル:第1部「アンガールズ⽥中さんと知る、建築祭の楽しみ⽅」
第2部「建築ツーリズムがつなぐ地域⽂化と新しい未来」
・⽇時︓ 2025年11⽉1⽇(⼟)13︓30〜15:30 (報道受付13︓15)
・場所︓ 東本願寺視聴覚ホール(新参拝接待所)
・登壇者︓【第1部】⽥中卓志(アンガールズ)/以倉敬之(合同会社まいまい代表・京都モダン建築祭実⾏委員)
【第2部】松尾誠司(株式会社⼤丸松坂屋百貨店「⼤丸ヴィラ」担当)
武井雅⼦(株式会社ヨネヤマ取締役「葉⼭加地邸」オーナー)
前⽥尚武(ひろしま国際建築祭チーフキュレーター・京都モダン建築祭実⾏委員)

「LinkArchiScape―建築ツーリズムをつなぐ」開催概要

展覧会やトークイベント、アーティストとのコラボレーションなどを通じて、建築祭の魅⼒と意義を広く伝えるとともに、建築祭の輪をさらに広げていくことを⽬指す⽂化庁初の建築イベントです。
近年、通常は⾮公開の近現代建築などを期間限定で公開する「建築祭」が全国各地で開催され、地域の⽂化資源に光をあてる新たなムーブメントとして注⽬されています。建築を訪ねることは、単に建物の外観や内装を楽しむだけでなく、その⼟地の歴史や⾵⼟、そこに暮らす⼈々の営みに触れながら、建築を通じて地域の⾒⽅や価値を再発⾒・再構築する⾏為でもあります。建築に多くの⼈が関⼼を寄せて訪れる様⼦は、建物の所有者にとっても、建物の継承に向けて思いを新たにするきっかけとなり、今後、この活動を広めていく上で⼤きな原動⼒となります。

・建築祭展|Archi Festival Exhibition
会場︓⽴誠⾃治会館(⽴誠ガーデン ヒューリック京都 1F)
会期︓2025年10⽉18⽇(⼟)〜11⽉9⽇(⽇) 11:00-19:00 ※無休

・アート展|Art Exhibition
会場︓京都府⽴陶板名画の庭、重信会館
会期︓2025年10⽉18⽇(⼟)〜11⽉9⽇(⽇)
時間︓京都府⽴陶板名画の庭|9:00–17:00・重信会館|10:00–17:00
休園︓京都府⽴陶板名画の庭|10⽉25⽇(⼟)、26⽇(⽇)、11⽉1⽇(⽇)・重信会館|無し
公式サイト︓ https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/joseishien/zenkoku_katsuyo/las/

〜関⻄でも広がる「建築祭」の輪〜

11⽉1⽇からは、普段は⾮公開の建築物の内部を⾒学できる特別な9⽇間「2025年 京都モダン建築祭」がスタートしており、30⽇には港町の美しい建築を堪能できる「2025年 神⼾建築祭」が開催される。

■2025年京都モダン建築祭: https://kyoto.kenchikusai.jp/
対象となる建築を⾒学できるパスポートチケット購⼊が必要。通常は⾮公開の近代建築や、普段は⾃由に出⼊りできない名建築が、パスポートひとつで⾃由に⾒学できます。邸宅、銀⾏、学校、教会から現代建築、国宝まで、多様な建築が⼀⻫に扉を開きます。ルートも楽しみ⽅もあなた次第。興味関⼼のおもむくままに、モダン建築の京都を⾃在にお楽しみください。建築の⾒学以外にも、モダン建築関連の飲⾷店や書店等でのサービスやノベルティ進呈など、さまざまな特典を受けることができます。また、各種セット券等もございます。

■2025年神⼾建築祭in 舞⼦・垂⽔・塩屋(⼀部須磨): https://kobe2025.kenchikusai.jp/
神⼾モダン建築祭は、このたび「神⼾建築祭」として新たに⽣まれ変わりました。神⼾⻄エリア最⼤の建造物である『明⽯海峡⼤橋』もラインナップに加わり、これまで⼤切にしてきたモダン建築に加え、港町神⼾の歴史や震災の記憶を受け継ぐ建築、六甲⼭を切り拓き、海へと進出してきたドボクの歩み、そして新しい時代をつくる建築など、神⼾ならではの多彩な魅⼒を体感いただける、より⼤きな建築の祭典へと進化しました。対象となる建築を⾒学できるパスポートチケット購⼊が必要です。建築の⾒学以外にもパスポート提⽰で、様々な特典が受けられます。また、パスポート公開建築では、建築の専⾨家が、独⾃の視点で熱く語りかけるオーディオガイドもご⽤意。来年5⽉の本祭に向けて、神⼾の歴史を建築を通して⼀⾜先に感じることができるこの機会に是⾮ご参加ください。

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