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2025.12.10

【内覧会レポ】黄金の渦に、五感ごと呑みこまれる「クリムト・アライブ 大阪展」公式アンバサダー・藤井フミヤさんが語る“クリムトの魅力”とは?

みなさん、こんにちは。
12月10日(水)、開幕直後の堂島リバーフォーラムにて「クリムト・アライブ 大阪展」のメディアセッションと内覧会が実施されました。会場に足を踏み入れた瞬間、そこは“展示室”というより、黄金の夢のなかへ迷い込んだような没入型の異空間でした。

本展はすでに注目を集めていますが、映像 × 音楽 × 香り × 食の4つの感覚でクリムト作品を体験できる点が特徴です。
また、内覧会では、ウィーンまでお墓参りに行かれるほどのクリムト大ファンであり、本展の公式アンバサダーを務める藤井フミヤさんがご登壇され、クリムトへの想いを語りました。

Contents

【メディアセッション】公式アンバサダー・藤井フミヤさん、クリムトへの想いを語る

アンバサダー就任について
アンバサダーのお話が来たとき、どう思われましたか?

藤井さん:
クリムトが好きなので、素直に嬉しかったです。どんな世界が見られるんだろうという期待もありました。
クリムトは日本にはなかなか来ないので、本気でまとめて作品を見ようと思うとウィーンまで行くしかないんですよね。実際にウィーンのアトリエやお墓にも行きました。

なぜクリムトに惹かれたのか

藤井さん:
クリムトの人物画は非常に写実的で、その技術の高さにまず惹かれました。そして、日本の琳派や着物の柄合わせに通じるジャポニズムの影響も感じられ、日本人としてシンパシーを覚えたというのが大きいです。着物のような複雑な柄の重ね合わせや、大胆な余白の取り方など、日本画的な要素があるんですよね。他の印象派の画家たちはあまりしない表現で、そこも好きなポイントです。

自身の作品との共通点

藤井さん:
女性像を多く描いてきた自分のスタイルにも、クリムトやその弟子・エゴン・シーレの影響を強く受けています。二人とも痩せた女性を好んで描きましたが、自分の作品にもその影響があると思います。また、少し不思議なポーズやエロティシズムを漂わせる雰囲気も共通しているかもしれません。舞踊やダンサーのポーズを思わせる描き方など、クリムトのクセを感じます。

クリムト・アライブの魅力

藤井さん:
絵を描く立場からすると、あの巨大映像では筆のタッチまで見えるのが驚きでした。本物の絵では近づきすぎると注意されますし、あそこまで拡大されると下絵の鉛筆ラインまで見えてしまう。音楽や香りの演出も相まって、没入体験として本当に素晴らしいです。クッションで寝転んで鑑賞できるのも楽しいですよね。スパークリングワインもあって、金曜日なんかは特に最高だと思います。

印象に残った作品について

藤井さん:
クリムトはアール・ヌーボー的なデザインから人物画、風景画まで幅広く制作していて、展示映えする作品の多様さが魅力です。以前のゴッホやモネ展にはなかった幅広さがあります。特に「ベートーヴェン・フリーズ」は本来オーストリアから出ない壁画作品ですが、本展では映像技術でそのスケールを体感できるのが最大の見どころの一つだと思います。

音楽家としての視点

藤井さん:
クラシック音楽との相性がすごく良く、同じ世紀に作られた作品ということで臨場感があります。床にまで美しく映し出す技術にも驚きました。ミュージシャンとしても、空間を総合的に演出するという意味でとても刺激になります。クリムトが生きた世界観に深く触れられる企画だと思います。

ウィーンにあるクリムトのお墓について

藤井さん:
お墓はシンプルな四角い石なのですが、刻まれたフォントがクリムトのサインのようで非常に印象的でした。ファンがもっと多いのかなと思いましたが、訪れたときは誰もいませんでした。作品数は多くなく、戦争で焼失したものもあると言われています。だからこそ、今回のようにクリムト作品の世界観をまとめて体験できる機会はとても貴重です。

黄金の世界に浸る、クリムト没入型展覧会の魅力

毎週金曜日には「スパークリンDAY」も開催され、グラス片手に展覧会を楽しめます。会場限定フードも登場し、五感で味わう体験が広がります。

1. クリムトとはどんな人物?

彫版師の父を持ち、芸術学校で伝統技術を磨いたグスタフ・クリムト。劇場装飾で名声を築き、皇帝賞などを受賞。若き芸術家たちと共にウィーン分離派を結成し、モダンアートの発展に大きな影響を与えました。

2. 多くの女性に愛された画家

上流階級の婦人を描いた肖像画で知られるクリムト。生涯独身ながら多くのモデルと親密な関係を持った一方、真に愛したのはファッションデザイナーのエミーリエ・フレーゲと言われています。最期の言葉にも彼女への想いが残り、二人の深い絆が伺えます。

3. 日本美術からのインスピレーション

クリムトは浮世絵や琳派など日本の美術に強く傾倒し、甲冑や能面も収集。装飾性豊かな画風の背景には、“黄金の国ジパング”への憧れがあったのかもしれません。

4. 「映像×音楽×香り×食」で没入するアート体験

代表作の数々が360度スクリーンに広がり、クラシック音楽と香りが空間を包むイマーシブ展示。すべて撮影可能で、冬の大阪で特別なアート体験が楽しめます。

✦ 編集部ピックアップ ✦
鑑賞する位置によって、同じシーンでも見え方が変わるのが楽しいです。
お気に入りの位置を探してみてくださいませ♪

5. 会場で味わう「#ヌン活」

クリムト作品をモチーフにしたバーカウンターでは、老舗ワイナリーのスパークリングを提供。名画「接吻」ラベルのボトル販売も。さらに人気スイーツ「堂島ロール」も数量限定で登場します。

6. 展覧会後の寄り道も楽しい

堂島・中之島エリアのカフェ&バーとタイアップし、ランチやティータイム、夜の一杯まで楽しめる冬限定プランも展開。イルミネーションとともに一日中楽しめるエリアになっています。

編集部後記

クリムトの作品がここまで立体的かつ身体的に迫ってくる展覧会は希少で、美術展に求める体験の幅を大きく広げてくれる内容でした。
2025年末から2026年にかけての大阪のアートシーンを象徴する必見の没入型展覧会だと感じます。

✦ 編集部ピックアップ ✦
鑑賞後は、グッズもお見逃しなく!
大阪会場限定のものも多数あり、思わず欲しくなっちゃいます。

開催情報

タイトル:クリムト・アライブ 大阪展
会場  :堂島リバーフォーラム
会期  :2025年12月5日(金)~2026年3月1日(日)
休館日 :2025年12月10日(水)、12月30日(火)~2026年1月1日(木・祝)
開館時間:10:00~17:00※最終入場は閉館の45分前まで
※本イベントに関する情報は予告なく変更となる場合がございます。ご来場前にイベント公式ホームページをご確認ください。
料金(税込):一般・大学生 2,800円(2,600円)|中高生 2,000円(1,800円)|小学生 1,500円(1,300円)
※( )は団体料金です。
※未就学児無料。ただし、保護者(18歳以上)同伴でご入場ください。
※学生チケットをご購入されたお客様は、入場時に学生証のご提示が必要です。(小学生を除く)
※障害者手帳などのご提示により、お付き添いの方1名様まで無料。(本人は有料)
※団体料金は20名以上
※会場内混雑の際は入場制限を行う場合があります。
※チケットの変更・払戻・再発行・転売不可

特別協力:株式会社京都コレクション&エンターテイメント、株式会社セナ―
主催  :クリムト・アライブ大阪展実行委員会
後援  :FM802/FM COCOLO
お問合せ:キョードーインフォメーション0570-200-888(12:00~17:00、土・日・祝日休み)
公式HP:https://klimtalive.jp/osaka/
公式X:@klimtalive
公式Instagram:@klimt_alive
プレイガイド:https://klimtalive.jp/osaka/tickets/
イープラス、ローチケ、チケットぴあ、セブンチケット、楽天トラベル観光体験、アソビュー!、CNプレイガイド、KKday 他

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