【事後レポート】帝国ホテル 大阪、開業30周年に向けた新たな一歩 歴史と伝統を次世代へ ―「開業30周年メディア懇親会」開催

みなさん、こんにちは。
2025年11月、帝国ホテル 大阪は、来年2026年3月15日に迎える開業30周年を前に、報道関係者を招いた「帝国ホテル 大阪開業30周年メディア懇親会」が開催されました。


1996年の開業以来、大川のほとり「大阪アメニティパーク(OAP)」内に位置する帝国ホテル 大阪は、関西の観光・ビジネス・文化の発信拠点として歩みを続けてきました。大阪・関西万博の閉幕を経て、再び関西経済が注目を集める中、ホテルとしての新たな価値創造に向けた取り組みをさらに進めています。


総支配人・鈴木稔樹氏が語る「30年の歩みとこれから」

冒頭では、株式会社帝国ホテル 執行役員 大阪総支配人の鈴木稔樹氏が登壇し、1996年の開業から今日までの軌跡を振り返りながら、地域とともに歩んだ30年への感謝と、次の時代へ向けた決意を語りました。
「帝国ホテル 大阪は、地元の皆さまに支えられながら30年間を歩んでまいりました。初代会長・渋沢栄一の『おもてなしの心』は今も変わらず受け継がれています。次の30年も“つないでいく、歩んでいく”というスローガンのもと、伝統と革新を融合させながら未来へ進んでまいります。」





鈴木氏はまた、関西国際空港の開港やOAPの誕生とともにスタートした開業当時の背景にも触れました。
「地域との調和」「自然との共生」「女性に愛されるホテル」という理念が設計思想に込められており、館内にはフランク・ロイド・ライト風の意匠や桜のモチーフが随所に取り入れられています。
その空間は、四季折々の表情を楽しめるホテルとして、多くのゲストに親しまれています。
若手が受け継ぐ“帝国ホテルの味”

続いて登壇したのは、帝国ホテル大阪料理長の髙橋義幸氏です。
同ホテルが誇る伝統の料理と、30周年を記念して用意された特別メニューの数々が紹介されました。
髙橋氏は、帝国ホテル伝統の「スモークサーモン」や「ローストビーフのサラダ仕立て」、そして大正4年から続く「ポテトサラダ」など、受け継がれてきた味の歴史を紹介しました。
また、昭和23年に誕生した魚料理「ムニエル モンドール風」など、帝国ホテルならではの逸話も披露され、来場者の関心を集めました。







「時代とともに食材は変化しても、味の根幹と“おもてなしの心”は変わりません。伝統を守りながらも、若手シェフの挑戦を大切にしています。」





当日は、館内の各レストランを代表するシグネチャーメニューも提供されました。
オールデイダイニング「カフェ クベール」のビーフカレー、鉄板焼「嘉門」の松阪牛フィレ、フランス料理「レ セゾン」のオードブルなど、帝国ホテル 大阪を象徴する料理が一堂に並びました。


さらに、若手スタッフが挑戦した国内外の料理コンクール作品も展示されていました。
「アンドレ・ルコント杯コンクール」決勝進出作や、「ヤング・エスコフィエ・コンクール」日本代表選出作品など、次世代を担うシェフたちの力作が披露され、会場の注目を集めました。
“つないでいく、歩んでいく” 30周年ロゴに込めた想い

帝国ホテル 大阪の30周年記念ロゴには、「おもてなしの心」「お客様への感謝」「未来への誓い」という三つの意味が込められています。

鈴木氏は、「30周年を機に、これまで培ってきた伝統と新しい挑戦を両立させ、次の世代へつないでいきたい」と語り、若手育成を中心とした社内プロジェクトの立ち上げにも触れました。
周年を“感謝”の節目とするとともに、“次の挑戦”の始まりと位置づけています。



帝国ホテル 大阪、次の30年へ
懇親会の締めくくりには、鈴木氏が「ホテルの魅力を知っていただき、何かの折に思い出していただけるきっかけになれば嬉しい」と挨拶し、会場は温かい拍手に包まれました。
帝国ホテル伝統の味と関西らしいおもてなしが融合した宴は、30年を経てもなお進化を続けています。大阪・関西万博の余韻が残る今、帝国ホテル 大阪は次の30年に向けて、新たな歴史を刻み始めています。
写真・文:プロウンカクテル編集部

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